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世界自然遺産
世界自然遺産
漢拏山天然保護区域、コムンオルム(拒文岳)溶岩洞窟系、城山日出峰、この3地区は「済州 火山島と溶岩洞窟」という名称で韓国初の世界自然遺産に指定された。それも世界遺産委 員会が全会一致で決定。これも全て見る瞬間、人の心を奪う済州の魅力のお陰であろう。
01. 南韓最高の高さを誇る山、漢拏山
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遺産名称:
漢拏山天然保護区域 Hallasan Natural Reserve
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遺産面積:
164.401k㎡(核心地域 90.931k㎡、緩衝地域 73.474k㎡)
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国家指定文化財天然記念物 :
182号(1966年)
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位置 :
済州市 西帰浦市
海水面からなんと1950mの高さに頂上を抱く南韓の最高峰、漢拏山(ハンラサン)。その頂上にある火口湖、白鹿潭(ペン ノクタム)。険しい奇岩絶壁から成る霊室(ヨンシル)奇岩、40余りのオルム(寄生火山)が織り成す秀麗な景観が認められ、 1966年並びに1970年、各々天然記念物と国立公園に、2002年にはユネスコ生物圏保全地域に指定された。 性質が異なる溶岩で出来ている漢拏山の頂上部は、見る角度によって趣が異なる感じがする。白鹿潭噴火口の西側は粘 度の高い粗面岩で出来ておりドーム形を、東側は粘度の低い粗面玄武岩で出来ており緩やかな地形を呈している。それに 崩壊で生じた削られたように切り立った南側の絶壁は、その景観があまりにも秀麗で、神仙が水遊びをしに来たという伝説 まで伝えられているほど美しい。 世界で唯一、チョウセンシラベの林を有するのも漢拏山だ。標高1400m以上で育つチョウセンシラベはマツ科に属する針 葉樹で、韓国だけの特産種。それに針葉樹研究の貴重な資料として高い生物学的価値を持つ。この外にも、標高1700mの 高地帯に分布する39種の極地高山植物、進化の研究に必須の済州セスジネズミ(学名: Apodemus chejuensis )、済州イ タチ(学名: Mustela sibirica quelpartis Thomas)、済州サンショウウオ(学名: Hynobius leechii quelpartensis )、クビワ フルートヘビ(学名:Sibynophis collaris )なども見られる。自然景観から学術的価値まで何一つ不足なく全てを取り揃えた 漢拏山は済州島の欲張りであると同時に世界きっての名山である。
02. 列を成した9つの溶岩洞窟、コムンオルム(拒文岳)溶岩洞窟系
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遺産名称:
コムンオルム溶岩洞窟系 Geomunoreum Lava Tube System
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遺産面積:
22.367k㎡ (核心地域3.303k㎡、緩衝地域19.064k㎡)
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位置:
済州市朝天邑咸徳小学校・ソニン分校東側の東部産業道路周辺
海に流れて行った溶岩が深くて青い洞窟を作ったという童話のような話が済州では現実に存在する。済州市朝天邑から杏 園里まで形成されたコムンオルム溶岩洞窟系は、海抜456mの小さな火山であるコムンオルム(拒文岳)が数回にわたり噴 出した多量の玄武岩質の溶岩類が地表に沿って流れながら形成された。形成時期は約30万年前から10万年前の間で、現 在まで9つの洞窟が発見されており、そのうち、ベンドゥィ窟、万丈(マンジャン)窟、龍泉(ヨンチョン)洞窟、ダンチョムル洞 窟は国家指定天然記念物に指定されている。いずれも歴史が古くて雄壮で、保存状態も非常に素晴らしい。
03. 日の出のオルム、城山(ソンサン)日出峰
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遺産名称:
ソンサン日出峰タフコーン Seongsan Ilchulbong Tuff Cone
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遺産面積:
1.688k㎡(核心0.518k㎡、緩衝地域1.17k㎡)
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位置:
西帰浦市
済州へ行けば東海岸に巨大な高城のように構えた標高182mの城山日出峰に出会える。5千年前、水深の浅い海底で水 性火山が噴出して出来た噴火口の城山日出峰。特にどんぶり状の噴火口と海岸の絶壁に沿って見られる多様な内部構造、 北西側を除き全面が波に侵食されてはっきりと現われた堆積断面が調和され、優れた景観を醸し出している。東の水平線 の向こうから赤く昇る太陽を背景に眺めた城山日出峰の姿は言葉を必要としないほど素晴らしい。そのためか、元旦の初 日の出を見るために多くの人々が集まる場所でもある。険しい絶壁の下の茫々たる大海と青い波が作り出す白い泡沫が織 り成す絶景の魅力は、見た瞬間、跳び込みたくなる衝動を感じるほど幻想的。また、過去の火山活動と水性火山の堆積過程 を研究するベースとしても活用され、世界的に高い学術価値も認められている。