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済州の民俗

Folk of Jeju
  • Dang

    堂(ダン)
    男性中心の儒教式の酺祭と対峙されるのが、女性中心の巫俗的な 「堂(ダン)クッ」である。これが現在まで続けられてくることが可能 だった理由は、「クッ」が村の住民たちの結束力を堅め、生活共同体 を維持する原動力だったからである。最も一般的な「堂」の形は、枯 木や櫃、巨大な岩などを聖所化したものである。「堂」は長い歳月を かけて済州島民たちの村と個人の安寧を見守ってくれている所だ。
  • Gut (Shamanistic rituals)

    クッ(巫女の祭祀)
    済州島民たちは「クッ」を通して悪や不正や病気や死などの現世の無秩 序を直してきた。クッの種類は非常に多様で、場所によっては家祭と堂 祭に分類することもある。家祭はまた定期的な祭儀と臨時の祭儀に分 けられ、定期的な祭儀には、新年を迎えて家内の安寧と豊年を祈る「門 前祭」や「チォルガリ」、漁業の豊饒を祈る「龍王祭」などがある。臨時的 祭儀には「仏道(ブルド)マジ」、「アギビニョム」、「ノクトゥリム」、「山神ノ リ」などがある。堂祭は定期的な祭儀として、1月の「新過歳祭」、2月の 「燃灯グッ」、7月の「マブルリム祭」、10月の「シマングク大祭」などがあ り、臨時祭儀として「堂(ダン)ビニョム」がある。規模によっては巫女5 ~6人以上が3日以上14日まで全ての神を招いて過ごす総合祭である 「大クッ」と、巫女1~2人が一柱の神を招いて過ごす「単独祭」ある。 形式によっては「請神+饗宴+祈願+娯神+送神」の内容で構成された 「初監祭」と、神が来る険しい道を整えてから神を迎えた後、祈願する 内容の「マジグッ(迎え祭祀)」、該当神の来歴談の敍事巫歌を歌い祈る 内容である「ボンプリ」、そして神の神話的内容を演劇式に実演する「ノ リグッ(演劇祭祀)」がある。内容によっては「探魂注入儀礼」、「祈願宥和 儀礼」、「脅迫駆逐儀礼」、「類感呪術儀礼」などに分けられる。「探魂注入儀礼」 である「ノクトゥリム」は病気の子供の魂を捜し出し呼び入れて子供の健康を 回復させる儀礼であり、「祈願宥和儀礼」は正に初監祭である。「脅迫駆逐儀 礼」は雑霊を退散させて病気を癒す儀礼であり、「類感呪術儀礼」はノリグ ッとして行われる宗教演劇的な儀礼である。
  • 新旧間
    済州島には昔から年に一回だけ引っ越しの期間があって、これを「新 旧間」と言った。神々が年に一度玉皇上帝(道教の天帝)に世事に ついて報告すると、その功績によって新しい所に発令を受け、その 間に人々が引っ越しをする。その期間は一週間で、普通は大寒 の5日後から立春の3日前となる。この期間を破ると(即ちこの 期間以外に引っ越しをすると)災いが来るという俗説がある。
  • 酺祭壇(ポジェダン)
    村の男たちが主管して儒教式で行う村祭を酺祭(ポジェ) と呼び、 酺祭を行う場所が即ち酺祭壇である。済州島 民はここで村の安寧を祈った。形は非常に多様で、供 物を捧げる石の供物台の数も祭祀に祭る神体の数 によって異なる。また、非常に神聖な場所なので、身 嗜みを正しくし不遜な行為を慎まなければならな い。最近では村祭が地域住民の郷土愛と協調心 を表現する伝統文化遺産の一つに位置づけら れ、酺祭壇も新たに整備されている。